急速熱電対
特徴
急速検温熱電対原理
検温原理は金属熱効果に基づいています。二本の異なる材質の金属導線から回路を構成し、すなわち熱電対を構成します。検温熱電対には2つの接点があります。一端が金属溶液に接触することで熱端(作業端)と呼び、もう一端が二次計器に繋がり、冷端(参考端)と呼びます。熱端と冷端とは温度差がある場合、熱電対回路に相応の熱起電力が発生し、熱起電力の大きさにより、金属溶液の温度が確定できます。
急速検温熱電対の用途
急速検温熱電対は溶鋼及び高温熔融金属の温度測定に用いられ、使い捨て熱電対であります。正確に検温できるので、鋼材の品質アップに必要な製品です。
急速検温熱電対の構造
主に検温ヘッドと大紙管から構成され、ヘッドには主に正負極熱電対ワイヤーが補償導線に溶接され、補償導線はブラケットに入れ込め、ブラケットの外には小紙管が包んでいます。熱電対ワイヤーは石英管でサポートと保護され、石英管の外にはスラグ防止キャップがあります。すべての部件はスラッジヘッドに組み込まれ、耐火充填剤で結合されて一体となって、分解できないので、使い捨てであります。
製品規格サイズ及び性能比較 (注:以下の製品の紙管の長さはすべて顧客指定にて作成)
名称 | サイズ | インデックス番号 | 許容差 | 回路抵抗 | 絶縁抵抗 | 測量範囲 | 測量時間 |
タングステンレニウム3− タングステンレニウム25 | KW-602P | W | ±7℃ | ≤3Ω | ≥500MΩ | 0℃-1800℃ | ≤6S |
KW-604P | |||||||
白金ロジウム30− 白金ロジウム6 | KB-602P | B | ±3℃ | ≤3Ω | ≥500MΩ | 0℃-1750℃ | ≤6S |
KB-604P | |||||||
白金ロジウム10−白金 | KS-602P | S | ±3℃ | ≤3Ω | ≥500MΩ | 0℃-1650℃ | ≤6S |
KS-604P | |||||||
白金ロジウム13−白金 | KR-602P | R | ±3℃ | ≤3Ω | ≥500MΩ | 0℃-1650℃ | ≤6S |
KR-604P |
使用方法
測定対象と範囲により、適切な長さの保護管と検温計器を選択します。急速熱電対を検温計器に装着し、二次計器針またはデジタル計器はゼロに戻ったら、接触良好で、測定ができることを示しています。
急速熱電対が溶鋼に差入れる深さは炉の大きさによります。一般的に300-500 mmが適当です。測定時に炉壁やスラグに触れなく、素早く、正確で、慌てずにするべき、二次計器に結果が出たまたはベルが鳴る時、すぐ検温計器を上げるべきで、遅くなると検温計器を焼失する恐れがあります。
検温計器は炉内から取り出された後、使用済みの熱電対を外し、新しい熱電対を取り付け、数分間止まってから、次の測定に準備します。止まらず連続測定と連続外しをしてはいけません。計器の検温温度差の変動をもたらすリスクがあるので。
輸送と保管
製品を積み下ろす時に取扱注意しないといけなく、輸送中に湿気を受けてはなりません。製品が保管される倉庫は、相対温度が80%以下、空気が流通し、製品の腐食を引き起こす有害ガスが含んではいけません。
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